Nahoko Wada

works

秘境、その芸術表現

TUAD mixing! 2013 鴻崎正武×深井総一郎

現代において「秘境」は存在するのだろうか?
非日常の世界にある異界の地。人が容易く到達できない現代社会から隔離された場。それが一般的な秘境のイメージである。匿まわれた奥地にある、未踏の世界を想像する人が多いだろう。
福島原発事故、ひきこもり、インターネット内のSNS社会、都市部の希薄な隣人関係など、現代における社会との隔絶は多種多様である。社会との接触を拒んだ場は、現代における「秘境」と換言してもいい。
そして人は誰しも他人に踏み込まれたくない「心の秘境」を抱えて生きている。「心の秘境」は救いを求めた末にたどり着く、安泰の地なのだろうか?それとも、欲望にまみれた餓鬼の棲む地なのだろうか?
学生とともに立ち上げた「秘境研究会」では、夏休みに山伏修行を体験。勉強会や取材旅行の成果物として、ふたりのアーティストと学生が秘境の精神世界を表現した。


*******

2013年11月20日-29日
東北芸術工科大学7階ギャラリー


主催:東北芸術工科大学
企画:東北芸術工科大学美術館大学センター
キュレーション:和田菜穂子


関連ウェブサイトはこちらにて。