Nahoko Wada

works

記憶の声  Voices of Memory

TUAD mixing!2012 原高史×Responsive Environment(西澤高男)

日本を震撼させた「3.11」。津波によって多くの家が流され、親しい友人・大事な家族の命が奪われ、見慣れた日常風景が損なわれました。福島の原発事故は未だ終息する兆しさえ見えず、我々の日常生活に深い影を落としています。残されたのは荒涼たる地に広がるがれきの山と、言葉を失った人々の諦観の念や言葉にならない憤りと過去の記憶だけです。


展覧会「記憶の声」では大学全体が参加する形の「声プロジェクト」を立ち上げ、「今、あなたが心に感じていること」を「声」にし、それを大学に《伝えること・残すこと》を目的としました。


人と人の結びつきが問われる昨今、この展覧会によって新しい関係性を築き上げられました。そして「今、ここにいる自分の声を残す」という《存在のアーカイブ化》も試みられました。「声」のひとつひとつは《言霊》となって、訪れた人々の記憶に深く刻まれたことでしょう。


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2012年10月17日-11月8日(屋外展示=10月16日-31日)
東北芸術工科大学 本館7階ギャラリー、本館前広場


主催:東北芸術工科大学
企画:東北芸術工科大学美術館大学センター
キュレーター:和田菜穂子


関連ウェブサイトはこちらにて。